専修寺は鎌倉時代に親鸞聖人によって開山した真宗高田派寺院である。境内北部に雲幽園と呼ばれる池泉回遊式庭園が残されている。作庭時代は南北朝時代以前とする説があるが、石橋の形式は江戸中期のものである。
伊勢國お庭街道で見学の難易度が高い雲幽園。親鸞聖人の月命日にある毎月16日の朝がゆ参拝、もしくは特別拝観日やツアーなどで見学できる。今回は取材申し込みでご対応いただいた。まずは茅葺きの門から撮影。
雲幽園は正式名称で、一般的にはお茶席の名をとって「安楽庵の庭」とも呼ばれ、池泉沿いに露地を設けている。護岸石組はなく、草止めになっているが、こちらでは「洲浜形」と呼んでいる。このように呼ぶ理由を広報の方に伺ったが、詳細は不明とのことだった。
作庭は南北朝時代以前という説もあるが、短冊形の切石橋は江戸中期の様式とされている。
雲幽園の写真でよく使われている光景。こちらは外露地となっており、杉苔の平庭に飛石を打ち、奥には安楽庵の書院が見えている。
2023年公開の映画「レジェンド&バタフライ(主演:木村拓哉)」、「わたしの幸せな結婚(主演:目黒蓮)」のロケ地としても知られている。
江戸初期に建築された安楽庵は、千利休の長男・道安と織田信長の弟・有楽齋の合作から「安楽庵」と名付けられた。露地門を潜ると、その先は内露地となっている。
内露地には、腰掛待合や雪隠、そして 中潜りが残されていた。
中潜りを抜けて、反対側から中潜りを撮影。
内露地を撮影。池泉に面した内露地というのは貴重な地割りであり、東海エリアでは白鳥庭園(名古屋)ぐらいではないだろうか。
露地門を抜けると、火袋が六角型をした六地蔵石幢(せきどう)の石灯籠があり、右手に進むと蹲踞とにじり口がある。
安楽案のにじり口。
蹲踞(つくばい)。右手も黄色の竹は金明竹(きんめいちく)の群生であり、本庭の名物とのこと。
中島には木橋を渡しているが、中島には渡れない。
雲幽園の案内図(パンフレットより引用) [ 案内図を拡大する ]
| ○ | 池泉に面した内露地が風流で江戸時代に戻ったような気分にさせてくれる。 |
| × | 特に見当たらない。 |